ハンディ光沢計 グロスチェッカ IG-320(堀場製作所)

ハンディ光沢計 グロスチェッカ IG-320(堀場製作所)

光沢値をリアルタイムに表示 誰でも簡単に操作可能

 光沢に対する曖昧な識別を、明確に数値化するチェッカーです。フロアメンテナンス、研磨、塗装などの作業管理において、客観的なデータを基にした評価管理が可能となります。特別な測定技術は一切不要ですから、どなたでも簡単にお使いになれます。便利なデータメモリーと平均値演算が、ワンタッチで可能です。

機種名 ハンディ光沢計 グロスチェッカ
型番 IG-320
メーカー名 堀場製作所


  特長

  • ・ウォーミングアップ不要のワンタッチ校正だから、サンプル測定部をあてるだけで光沢値をリアルタイムに表示。誰でも、簡単に操作できます。
  • ・軽量コンパクトボディだから、生産ラインや社外の何処へでも、持ち運びが簡単です。
  • ・電源は、購入が簡単な乾電池で、連続15時間以上使用が可能です。
  • ・JISとの相関も良好。



±0.5%F.Sの高精度測定

 測定原理は、周囲の明るさや色の影響を受けにくい近赤外線パルス方式とHORIBA独自の原理により、高精度な測定機能を実現。
 JISとの相関も良好で安定した高精度測定が可能です。


データメモリーと平均値演算をワンタッチ

 データメモリーは99個(MAX)までワンタッチで入力可能。
 また入力データの平均値演算(AVERAGE)もワンタッチ表示でき、平均値のメモリも99個(MAX)まで可能。
 データ管理を容易に行うことができ、スムーズな測定作業をサポートします。





  用途

塗装・インキの品質管理に

  品質検査や屋外暴露試験、光沢検査に。



塗装面の検査や診断に

  車両、船舶、航空機、橋梁、鉄骨、鉄塔、屋外広告物などの塗装面外観や、洗浄、ワックス塗布の検査に。
  また劣化診断などに。



印刷物関係のチェックに

  ニス塗布工程の美粧特性評価(ラミネート加工、エンドレス加工など)。
  乾燥工程後の表面の経時変化・均一性評価。用紙表面のチェックなどに。



プラスチック成形物の外観検査に

  樹脂成形品の外観検査や耐候性試験の評価に。



建築材料や石材などの仕上げの検査に

  ホーロー、サッシ、床材、石材、タイル、家具などの製造工程における外観チェック、完成品検査、現場仕上げチェックに。



フロアメンテナンスに

  ホテルやオフィスビル、商店などのフロアワックス塗布の検査に。



その他

 フィルム、テープ、ゴム、皮革などの品質検査や外観チェックに。



  用語説明

光沢度とは

 人が目でモノを見るとき、そのモノの明るさや、表面に映り込む他の物質の像を見ることがあります。
 これはモノの表面に当たった光が正反射した結果です。その程度を表す量を光沢度といいます。


● 光沢の基準は?
 JIS規格では屈折率1.567であるガラス表面において60°の入射角の場合反射率10%を光沢度100(%)、20°の入射角の場合反射率5%を光沢度100(%)として
 います。

  左図はセラミックタイルの測定例で、光沢の異なる12種類のタイルを選び、グロスチェッカIGシリーズ(60°測定)とA社光
  沢計(市販品)による比較測定結果です。
  セラミックタイルは、表面状態が比較的に安定してため、中光沢域の基準板(2次標準板)として広く用いられています。



● 光沢度の角度は?
 一般に光沢度の高いものは角度を小さく、光沢度の低いものは角度を大きくとって測定します。
 JISではこの角度を20°、45°、60°、75°、85° と規定しています。
 実際に広く使用されている測定角は測定範囲の広い60°が多く、光沢度の高いものの計測には20°が使われます。


● 光沢度の単位は?
 JIS規格により、光沢度の単位は%もしくは数字のみでよいとされています。
 また記録する場合は、原則として測定角度・測定器メーカー名・型式を明記することになっています。



グロスチェッカーとは

 人が美しいと感じる基準は何でしょう。
 ピカピカと掃除が行き届いているお店に入ると品物まできれいに見えたり、新鮮に感じたりします。
 モダンな家でも、古風な家でも家の隅々まで磨き込まれている家は、住む人にとっても、訪れる人にとっても気持ちがいいものです。
 グロスチェッカはこのピカピカ度(光沢度)を測る機械です。


● 光沢度
 光沢度とは、ものの表面に光を当てたときの反射の程度を表す量です。
 光沢度100は、最もピカピカ輝いているもの。たとえばガラスや新車の塗装は光沢度 80~100の値を示します。
 冷蔵庫など家庭の家電製品は光沢度60~80、家具はワックスをかけたものが50~60、ワックス無しが5~20です。

 全国津々浦々にあるコンビニエンスストア。
 コンビニはなぜ、流行るのでしょう。いろいろな理由が考えられますが、その一つに清潔で美しい店内があります。
 ここでもグロスチェッカが活躍しているのです。
 全国チェーンのコンビニでは、床面の光沢度を定めています。床面のピカピカ度のチェックを、グロスチェッカは正確な基準で測定しています。
 このことがコンビニの売上額に直接つながっているのです。

 このようにして、グロスチェッカーは、建築材料や仕上げ検査、塗装面の検査、診断、印刷物関係の検査など各種の仕上げ検査などでも活躍しています。



  よくある質問

鏡など反射の強いものの測定は可能ですか?

Answer!

鏡の測定はできません。
反射により光沢が散乱するため、センサー部で感知ができません。




  仕様

光学系 入射角60°-受光角60°
測定面積 12×6mmの楕円
光源 LED(波長880nm)
光源寿命 半永久的
受光部 SPD(シリコンフォトダイオード)
測定範囲 0~100.0
表示範囲 0~199.0(分解能0.1)
再現性 ±0.5%F.S. ±1digit以内
電源 操作用乾電池DC9V 6F22(マンガン乾電池)
または6LR61(アルカリ乾電池)
メモリ用リチウム電池DC3V CR-2025
連続使用可能時間 15時間以上
使用温度範囲 0~40℃
寸法 78(W)×189(H)×58(D)mm
重量 約400g(電池内蔵時)
付加機能 自動校正
オートパワーオフ
表示ホールド
オーバーレンジ表示
バッテリーアラーム
データメモリ(MAX99個)内蔵
平均値演算
キー確認音



  構成品

標準構成品 本体、保護キャップ(校正板兼用)、ソフトケース、収納ケース、取扱説明書