警戒水位検知装置 AKI-1805(アスザック)

警戒水位検知装置 AKI-1805(アスザック)

くし形電極センサーとくし形電極間の抵抗値により、水分の有無を判定出力する駆動回路を一体化した簡易型水位検知センサです

 湿度・結露などによる誤動作を改善するためのヒーター付きくし形電極センサーと、くし形電極間の抵抗値により雨の有無を判定出力する駆動回路を一体化しています。
センサー部と駆動部が一体化されているので、周辺回路を作成する必要がなく取り扱いが容易です。

機種名 警戒水位検知装置
型番 AKI-1805
メーカー名 アスザック

  特長

・センサーをヒーターで暖めているので、湿度・結露などによる誤動作が改善されています。
・1%の海水に浸した後、センサー面が乾燥してからの湿度試験結果(センサー面が汚れている状態)は、湿度90%で動作正常、ヒーター無しに比べると10%(メーカー比較)も特性が向上しています。
・ヒーターの内蔵により、センサー面の乾き上がりが早くなっています。
・低電圧・交流駆動のため、くし形電極(センサー)の電気分解による腐食を抑えることができます。
・くし形電極センサーの電極間がショートしても、破損の原因にはなりません。
・制御機器との距離が充分にとれます。
・駆動回路は樹脂ケースに入れ、モールドしてありますから、厳しい使用環境にも充分耐えられます。
・出力がオープンコレクタのため、TTL、リレー駆動はもちろんのこと、シーケンサとの接続にも便利です。
・配線はシールドなどの必要がなく簡単に行えます。



  用途

貯水槽・養殖場タンク内の異常水位監視、配管精密機器・医療機器・大型コンピュータ)の水漏れ検知などに。


   ご使用上の注意

・商用電源(AC100V等)をご使用の場合
トランスなどを用いて必ず1次側(AC100V等)と絶縁されたDC電源をお使い下さい。

・屋外では、風、障害物、取り付け角度などの要因によって正常な動作を阻害されることがあります。
種々ご評価の上、フェイルセーフ設計をお願いいたします。また、夜露の滴と雨の区別は特にいたしておりません。

・設置環境によっては、耐久性は大きく変化します。
温泉地、海岸、車道の付近などでは寿命が一年程度まで低下する事例も報告されておりますので、充分な評価試験を実施してメンテナンスおよび交換周期を決定して下さい。

・センサー面が大気に直接曝露しているため、埃・鳥糞などが付着して正常な動作を妨げることがあります。
定期的にセンサー表面の清掃を行って下さい。
清掃時には柔らかい布にアルコールを浸透させ、表面に付いた汚れを拭き取って下さい。



  仕様

○仕様

くし形電極センサー部 対環境特性

電極表面処理・・・銅パターン上にニッケルメッキ(3μ)+金フラッシュメッキ(0.02μ)実施。
サンシャインウェザー試験(JIS規格準拠、ただし非通電)・・・10サイクル完了後、動作良。
塩水噴霧試験(JIS規格準拠、ただし非通電)・・・10サイクル完了後、動作良。
屋外曝露試験・・・5年経過後、動作良。


●最大定格(Ta=25℃)
測定範囲 定格
電源電圧 30V
出力耐圧 32V
出力吸込電流 100mA
動作温度範囲 -10~+60℃
保存温度範囲 -55~+100℃

●推奨動作条件
測定範囲
電源電圧 +12~+24V リップル10%以内。※
出力電圧 30V以下
出力吸込電流 60mA以下
黒球温度 -10~+55℃
※実機試験での電源電圧推奨値=15V

●電気的特性(Ta=25℃)
出力理論 乾:OFF 濡:ON
項目 条件 MIN. TYP MAX. 測定範囲
感度 乾 -- 濡 検出抵抗値 760   840
ヒステリシス幅 100   150
出力吸込電流 出力飽和電圧 ≦ 0.5V 60     mA
センサー面温度 電源電圧=24V、無風、センサー中心   47  
消費電流 電源電圧=24V   55 60 mA

●センサー面相対温度<->電源電圧 代表測定値(無風、センサー中心)
センサー面相対温度 = センサー面温度 - 周囲温度
電源電圧 (V) 12 14 16 18 20 22 24
周囲温度 +6 +8 +10 +13 +15 +19 +22


●消費電流<->電源電圧 特性(12V~24V)
消費電流 = 10mA - 電源電圧/526




  外観図

AKI-1805 外観図


  構成品

標準構成品 計測ボックス(クランプ2個付)、センサ(6~7mのケーブル付)、回転灯(クランプ付き)、取扱説明書(配置図)