コンクリート超音波非破壊検査器 Ultracon-170(エムケーシーコリア)
コンクリート中の超音波伝播速度測定、ひび割れ深さ、空隙、欠陥、コンクリートの均質性、弾性係数、材質管理などのコン
クリート構造物の検査などに使用するコンクリート超音波試験機です。
Ultracon-170の超音波の伝導速度は、コンクリートの密度と融通性が高い時には短く、逆に、その密度と融通性が低い時には、長くなります。
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機種名 |
コンクリート超音波非破壊検査器 |
型番 |
Ultracon-170S |
メーカー名 |
エムケーシーコリア |
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特長
超音波の波動は、コンクリートや石などの硬い物質においては、伝わりやすい性質を持っています。物質を通る超音波の速度は、物質の硬さと長さによって変化します。Ultracon-170は、それらの計測から、融通性のあるプロパティとコンクリートのクラックの深さをチェックします。
超音波波動を正しく計測するために、センサーまたはコンクリートの表面にグリースを使用します。
測定モード
・高電圧変換器によるコンクリート内の超音波の伝達時間の計測が可能
・高エネルギーパルサー、高感度レシーバー、効率性の高い変換機能などの組み合わせにより、厚いものから薄い素材までの測定に対応
・TFTのLED バックライトにより夜でも問題なく測定可能
・通常のアルカリ電池(6本X単三)を使用し、長時間オペレーションが可能
・伝導時間を0.1μS 単位で表示
・BS1881 Part 203 に準拠した設計
・RF波形もRF出力コネクターによりオシロスコープやA/Dボードで見る事が出来ます
・2台で16の高圧変換器を接続して、超音波のトランジット時間の変化をモルタル容器・マルチプレクサ-端子やPC(オプション)を使い時間経過に基づく観察を行う事も可能
・電池不足の表示
Ultracon-
170は、3つの測定モードが可能です。直接モード・間接モード・クラック深さモードです。
赤いモードキーを1秒間以上押したら、モードは2度のブザー音とともに変わります。
○直接測定法(スクリーン: 緑色)
表示画面が緑色の時は、測定モードは直接法です。この方法が一般的な方法ですので、スイッチを入れるとこの画面が表示されます。上の表示で超音波のシグナルがコンクリートを通過している事が確認できます。
○間接測定法(=準直接測定法) (スクリーン: 青色)
赤いモードキーを1秒間以上押したら、測定モードはスクリーンの色が青の間接測定法に変更できます。
○クラックの深さ測定法(スクリーン: 茶色)
クラックの深さを測定するには超音波発生器と超音波レシーバーをライン上の表面に置きます。しかしながら、波長タイプ(P,Sや表面波長)やテスト項目(伝達時間、周波数やフェーズ)により異なる測定方法があります。
●Tc - To法
この方法は同等距離に置かれた超音波発生器と超音波レシーバーでクラックの無いコンクリートを伝達する時間(To)と超音波発生器と超音波レシーバーの中間(L/2)に位置するクラックの底を通過する超音波の伝達時間Tcからクラックの深さを得るものです。
Tc - To法:クラックの深さ計算式
●T法
この方法は、超音波発生器を固定させて、超音波レシーバーを規則的な距離間隔で動かすことによってクラックポイントからの伝達時間(t)による表からのクラックの深さを得ます。
Bs-408法:クラックの深さ計算式
●Bs-408法
この方法は、クラックの中心部から超音波発生器と超音波レシーバーの異なる位置による超音波伝達時間により正確な結果を期待できます。
よくある質問
Q:亀裂の有無を調べたいのですが、可能でしょうか?
A:基本的には、表面に開口しているクラックに対して深さを計測するための機器となります。
クラックが表面から見えない場合、クラックの方向によって探知できない可能性がございます。
仕様
型式 |
Ultracon-170 |
測定範囲 |
0.1μS~9999.9μS |
表示 |
320 x 240 TFT LCD |
コネクター |
BNC/BNC |
使用環境温度 |
-20~50℃ |
使用電源 |
6 x AA 充電式電池 |
電池での連続操作可能時間 |
約5時間 (1,200V パルス) |
サイズ |
105(H)×172(W)×68mm(D) |
重量 |
1,065grams (内部充電式電池含む) |
構成品
標準構成品 |
本体、センサー×2、ケーブル赤(RG58)、ケーブル緑(RG58)、ACアダプタセット、テストピース、グリス、取扱説明書(Ultracon-170)、収納ケース |
※対応OS:Windows7まで