簡易支持力測定器 キャスポル MIS-244-0-62(マルイ)

簡易支持力測定器 キャスポル MIS-244-0-62(マルイ)

載荷の為の反力がいらない試験器

 JISA1210規格に相当するランマーに特殊な加速度計を組み込んだもので、締め固められた路床・路盤に45cmの落下高さから4.5kgの重錘を自由落下させ、その衝撃加速度「インパクト値」の大小をデジタル表示器に即座に表示します。
国土交通省 近畿地方整備局 近畿技術事務所「公共工事等における新技術システム」登録機器。

機種名 簡易支持力測定器 キャスポル
型番 MIS-244-0-62
メーカー名 マルイ


  特長

  • ・載荷の為の反力がいらない試験器。
  • ・小型軽量・操作簡単・省人。
  • ・デジタル表示とプリンターが装備されている。
  • ・試験の結果がすぐ判ります。
  • ・経済的です。短時間で多量のデータが入手可能。
  • ・電源は充電式電池です。どこでも測定可能。
  • ・個人差がなく、どなたでも同じ測定ができます。
  • ・プリンターの分離と、充電式単3形乾電池の採用で表示部が軽量・小型化されました。
  • ・管理番号の入力が追加され、データ整理が簡単になりました。
  • ・外部プリンター印字の日時は、測定日時が印字されるようになりました。



  用途


  • ・擁壁・築堤・鉄塔・橋梁・基礎設計施工管理。
  • ・路盤・路床・大型フロアー基礎設計施工管理。
  • ・住宅基礎設計・宅地造成施工管理。
  • ・建設汚泥リサイクル土の再利用判定。
  • ・電設・ガス・水道管埋め戻し工事施工管理。
  • ・コンクリート二次製品基礎設計。
  • ・運動競技場・ゴルフ場・コース硬さ管理。
  • ・仮設足場の基礎支持力試験。



  キャスポルを使用した衝撃加速度法による締固め管理技術「マックス」について

 評価証明において、「マックス」は次の性能を確認されました。

  • ・「キャスポル」で測定された衝撃加速度(la値)は現場CBR、平板載荷結果(k値)の補完値として使用できる。
  • ・「キャスポル」を用いることで盛土の品質管理に使用する数値を迅速に得ることができる。
  • ・盛土の品質管理における現場CBRあるいは平板載荷試験に加え、キャスポルによる管理方法を施工面積100m2当たり1ヶ所の測定頻度で実施することに
  •  よって、従来試験による盛土品質を向上させることができる。

「地盤改良」に関わる技術評価証明

 社団法人日本材料学会 平成14年2月13日 技術評価証 第1004号



  操作手順

 1.キャスポルの三脚を伸縮して水準器を見て垂直に設置します。
 2.キャスポルのランマーを引上げ、ストッパーに固定します。
 3.ストッパーをはずしランマーを落下させます。
 4.カウンターディスプレイに表示された測定値を読み取り、記憶ボタンを押しそれを記録します。
 5.測定器を次の測点に移動します。
 6.すべての測定が終了したら、印字ボタンを押し、プリンターに記録します。

 ※測定結果の取り扱いは国土交通省マニュアル委員会発行のマニュアルに従って正しくお使いください。



  よくある質問

キャスポルの測定範囲は?

Answer!

明確に記載はありませんが、メーカーで実験を行っている値はIa値50までとなります。
それぞれの換算値(CBR、K30、c、φ、qc)の測定範囲(換算値の信用性)については、利用手引にそれぞれの換算のグラフがございますので、そのグラフに記載されている範囲を目安にお考えください。



測定データの日付を変えることは出来ますか?

Answer!

出来ません。
不正防止のため、日付変更は出来ない仕様になっています。



N値の測定は出来ますか?

Answer!

出来ません。
キャスポルで測定できるインパクト値と、貫入試験で得られるN値との間に相関関係はありません。
別途貫入試験機をご利用ください。
(測定範囲等、仕様は別途確認が必要です。)



パソコンへのデータ出力は可能ですか?

Answer!

出来ません。
構成品プリンターの紙媒体によるデータ出力のみとなります。



qaは自動計算されますか?

Answer!

qaは自動では計算されませんので、お客様の方で算出していただく形になります。
計算方法については、取扱説明書をご確認いただくか、お問合せくださいませ。



キャスポルはどれぐらいの硬さまで測れるのですか?

Answer!

キャスポルの適応範囲は、地盤支持力294.3(kN/m2)までとなっています。
例えばコンクリートの支持力は数万(kN/m2)というかけ離れた値になり測定できません。




  仕様

本体部 【ランマー重量】4.5kg
【ランマー落下高さ】45cm
【打撃面直径】0.00196m2
【ランマー固定法】1支点バネ式構造
【操作スイッチ】測定開始スイッチと連動
【三脚】開閉自在一段伸縮式
表示部 【LCD表示】4行×20桁表示、数字・カタカナ・ローマ字表示
【表示内容】la値、CBR、K30、c、φ、qcの測定値
測定値・平均値・最大値・最小値の統計計算値、管理番号をスクロール表示
出力部 ※1 【プリンター】RS-232C(外部プリンター専用)
【印字】測定年月、日時、測定値、統計計算値を印字
【重量】400g
【キャスポル収納運搬ケース】アルミ製(本体・表示部)
 ※1 記録紙は市販のサーマルプリンター用紙で代用可能です。(幅58mm 外径50mm 内径12mm 長さ30m)



  構成品

標準構成品 本体表示部(単3電池×4(充電式))、首かけベルト、ランマー接続ケーブル、充電器(ニッカド充電器)、プリンター(型が違う場合があります)、プリンター用バッテリー充電器、本体~プリンター接続ケーブル、予備記録紙、ランマー(三脚付き)、収納ケース(本体用・ランマー用)、取扱説明書(キャスポル本体用)、取扱説明書(プリンター用)、取扱説明書(利用手引き)、取扱説明書(簡易支持力測定器による試験方法)、取扱説明書(クイックマニュアル 2枚)