超音波ドップラ式流量計 SX30(ハイテック)
DFD機能により耐ノイズ性が向上 充電式で電源不要
気泡混入の影響を受けない
気泡が混入する液体やスラリー等を計測するために誕生した超音波ドップラー式流量計、下水道の汚泥、排水やパルプ液等の
高濃度スラリーを計測可能です。配管の外側にセンサーを取付けるだけで、配管内に流れる流体の流量を計測できます。既設の配管を加工することなく計測が可能です。
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機種名 |
超音波ドップラ式流量計 |
型番 |
SX30 |
メーカー名 |
ハイテック |
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特長
- ・DFD機能により耐ノイズ性が向上。
- ・充電式で電源不要。
- ・気泡混入の影響を受けない。
- ・小口径から大口径まで1台で測定可能。
- ・トランスデューサーの取り付けがワンタッチ、しかも内径を入力するだけなので操作性が非常に良い。
- ・90,000点のデータ保持が可能
用途
- ・下水道の汚水、排水などの流量管理
- ・強酸・強アルカリ液の流量管理
- ・気泡が混入のある液体の流量管理
- ・作動油・潤滑油・クーラント液の流量管理
- ・パルプ液等高濃度スラリー液の流量管理
- ・ポンプ能力のチェック、既設流量計のバックアップ
- ・シールド工法等による排泥の流量管理
設置条件
- ・センサー取付前後に直管長が必要です。
上流側10×1D・下流側5×1D (1Dは配管内径) - ・配管材質は均一な材質であること。
SGP管、ステンレス鋼管、塩ビ管、PP管等の単一材質管が望ましい。
ライニング管の場合は、ライニング素材が外配管に密着していれば計測できます。 - ・配管の表面及び内部の腐食やスケーリングは状態によっては計測不可能となる場合がございます。
- ・変換器は直射日光を避け、日蔭の涼しい場所に設置して下さい。
- ・電源は専用でご用意下さい。
(大きな電力を必要とする機器や、インバーター制御している機器と電源は一緒にしないで下さい) - ・配管が満水の状態であること。
ドップラー流量計は反射型です。
よって、純水等の反射物を含まない流体を測定する場合、配管材質により違いが出る場合があります。
測定原理 - 超音波ドップラ式
測定原理
一定の周波数f0で発信された超音波は液体中の散乱体、または液体自体の乱れの面により反射し、受信側に到達します。
この時、ドップラー効果により周波数はf1にシフトします。シフト周波数⊿fはV<<Cとして次式で与えられます。
DFD機能について(Dual Frequency Doppler)
ドップラー原理において2組のセンサーを用いて2つの周波数で超音波を発振し、その反射波を検知します。
この時、ノイズはどちらかのセンサーにも同じ周波数帯域で検知されれうので、学習機能によりノイズ波をカットすることができ、より正確な流量の測定が
可能となります。
外形寸法図
よくある質問
測定対象の液体について
Answer!
測定対象は【気泡が含まれている液体】や【汚れた水】などです。 以下のような液体は、ドップラー効果が得られず測定できませんのでご注意ください。
・気泡が含まれていない液体
・綺麗な水(何も粒子が混ざっていない水)
口径/流速に対する流量
仕様
型番 |
SX30 |
適応配管口径 |
φ13~3000mm |
流速範囲 |
0.1~±10m/s |
流速精度 |
±2.0%F.S. |
直線性 |
±0.5%F.S. |
再現性 |
±0.1%F.S. |
出力信号 |
4~20mADC |
温度範囲 |
変換器:-20~60℃ 検出器:-40~90℃ |
作動温度 |
-20℃~55℃ |
保管温度 |
-40℃~70℃ |
必要直管長 |
上流側:10D / 下流側:5D ※検出器取り付け位置より |
データロガー |
90,000ポイント(データファイル数:9ファイル) |
キーパッド |
19キー(対話式入力) |
表示器 |
バックライト付きLCD 240×60ドット |
表示内容 |
通常運転時:瞬時・積算 設定時:パラメータ入力 / 設定内容の表示 |
保護規格 |
変換器:NEMA6 IP67 防塵・防滴 検出器:IP65 |
ケーブル長 |
5m |
供給電源 |
AC90~240V50/60Hz 充電式 |
構成品
標準構成品 |
本体、トランスデューサ×2、スチールバンド用留め金具×2、ケーブル(5m)×2、ACアダプタセット、スチールバンド(1.5m)×3、カプラント、通信ケーブル、USBシリアルケーブル、通信ソフト(hydra
Scan)、ドライバーCD(USBシリアルケーブル)、取扱説明書、取扱説明書(操作手順・配管仕様)、付属品収納ケース |
※対応最新OS:WindowsXP