デュアルタイプ膜厚計 LZ-370(ケツト科学研究所)
小型ボディに多機能を凝縮
デュアルタイプ膜厚計LZ-370は、磁性体上の非磁性被膜および非磁性金属上の絶縁被膜の測定ができるデュアルタイプの膜厚計です。多様な素材、多様な被膜を扱う現場用として最適な膜厚計です。
|
| 機種名 |
デュアルタイプ膜厚計 |
| 型番 |
LZ-370 |
| メーカー名 |
ケツト科学研究所 |
|
|
|
特長
● デュアルタイプです。
電磁式と渦電流式の両測定機能を備えたポケットサイズの膜厚計です。
● 膜厚計として充分な機能を装備しています。
自動電源ON/OFF機能、上下限設定、統計計算等16種類の各種設定が可能です。
● アプリケーションメモリ(検量線メモリ)機能。
電磁式・渦電流式各50種、計100本までの調整済みのアプリケーション(検量線)を記憶していますから、同一測定であれば2度目からは面倒な調整なしに測
定ができます。この記憶は電源を切っても消えません。
● 小型・軽量のコンパクトボディ。
大きさは幅75mm、長さ145mm、厚さ31mm、質量340g。片手に入る大きさですから、測定現場でも手軽に使用できます。
測定原理
● 電磁式(磁性金属上の非磁性被膜の測定)
交流電磁石を鉄(磁性金属)に接近させると、接近距離によって、コイルを貫く磁束数が変化し、そのためコイルの両端にかかる電圧が変化します。
この電圧変化を電流値から読み取り、膜厚に換算します。
● 渦電流式(非磁性金属上の絶縁被膜の測定)
一定の高周波電流を流したコイルを金属に近づけると、金属表面上に渦電流が生じます。
この渦電流はコイルと金属面との距離に応じて変化し、そのためコイルの両端にかかる電圧も変化します。
この変化を電流値から読み取り、膜厚に換算します。
測定対象の適用
| 素地 |
測定被膜 |
| 鉄・鋼 |
その他、樹脂、ラッカー、エナメル、プラスチック、ゴム(陽極酸化被膜)、アルマイト、塗装 |
| アルミニウム・銅・真ちゅう等 |
その他、アルミニウム、銅錫、クローム、亜鉛、ライニング、エナメル、ゴム樹脂、ラッカー、プラスチック |
よくある質問
メッキの塗膜は測定できますか?
Answer!
A、Feプローブをご使用いただき、メッキ部分が非磁性体であれば測定が可能です。
例えばクロムメッキ・亜鉛メッキであれば測定可能ですが、ニッケルメッキは測定できません。
仕様
| 測定方式 |
電磁誘導式/渦電流式兼用 |
| 測定範囲 |
電磁誘導式:0~2.50mm 渦電流式:0~1.20mm |
| 測定精度 |
50μm未満:±1μm、50μm以上1000μm未満:±2%、1000μm 以上:±3% |
| 表示分解能 |
100μm未満:0.1μm、100μm以上:1μm |
| 適合規格 |
JIS 5600準拠 |
| データメモリ数 |
約3000点 |
| 検量線メモリ |
アプリケーションメモリ:電磁式50本、渦電流式50本の検量線を記憶 |
| 付加機能 |
1.アプリケーション選択、2.素地補正、3.データ削除、4.データメモリ、5.上下限設定、6.統計計算(測定回数・平均値・標準偏差・最大値・最小値)、7.表示選択、8.日付・時刻、9.自動 off 時間、10.バックライト明るさ、11.バックライト時間、12.単位、13.データ出力、14.自動ロット区分、15.測定方法、16.メンテナンスモード |
| プローブ |
一点接触定圧式(LEP-J、LHP-J) |
| 表示方法 |
デジタル(バックライト付LCD 128×64 dots、表示最小桁0.1μm) |
| 外部出力 |
パソコン(USBまたはRS-232C)に出力可能 |
| 電源 |
電池1.5V(単3アルカリ)×4 |
| 消費電力 |
80mW(バックライト非点灯時) |
| 電池寿命 |
100時間(バックライト非点灯時、連続使用) |
| 寸法 |
75(W)×145(D)×31(H)mm |
| 重量 |
340g |
構成品
| 標準構成品 |
本体、標準板×5(50μm,100μm,300μm,500μm,1000μm)、ゼロ板ホルダ(鉄素地/非鉄素地)、Feプローブ(LEP-J)、NFeプローブ(LHP-J)、プローブアダプタ、データ管理ソフト(CD-R)、パソコンケーブル(RS-232C)、RS-232C USB変換器、収納ケース、取扱説明書 |
※対応最新OS:WindowsVista