ピンホール探知器（PC鋼線用） TRC-70B（サンコウ電子研究所）

　 特長

低周波パルス放電式

• ・低周波パルス放電と低電流出力で塗装膜・ライニング膜をいためません。
• ・探知能率が高い。
• ・間接アースが可能。全面被覆の場合もアースがとれます。

電圧可変式

• ・塗装膜の性質、厚さ、探知目的に合わせて適正な探知電圧で検査できます。
• ・探知電圧をメーター上に常に表示。電圧の過多や不足による検査ミスを防ぎます。

カンタン操作と安全設計

• ・操作はプローブ電極を被検査物にあてるだけ。ランプまたはブザーでピンホールの有無を知らせます。
• ・操作の安全性を考えた低電流高電圧出力回路と安全リモートスイッチ。
• ・トランジスタ発振回路による安定した出力電圧。
• ・小型・軽量の本体で現場への持ち運びもカンタン。

　 構成

ピンホール探知器 TRC-70B本体

　バッテリー式で、試験時に電源が不要な試験装置です。

プローブ（消耗品）

　容易に曲げられ、ケーブル径の半周程度を一度に試験ができ、効率的です。

　※プローブの針の先端がピンホールの検出部です。針が全体的に折れ曲がってきましたら交換時期です。

アース電極

　ワンタッチでケーブルに被せられ、試験の進行に合わせて追随します。

　 用途

　プレストレストコンクリート構造物のPC鋼線（外ケーブル）のピンホールを探知します。

• ・プレストレストコンクリート橋（PC橋梁）等の外ケーブル
• ・その他ライニングされた鋼材

　 低周波高電圧パルス放電方式について

　ピンホール検査は絶縁耐力試験と全く異なり、塗装膜、膜の防錆・防食上の欠陥を、膜を傷めることなく見つけることが目的です。
　絶縁物が破壊をおこす要因に【1】電圧、【2】その電圧をかけている時間、【3】絶縁破壊が開始された瞬間に流れる電流、の3要素があります。
　検査に必要な電圧を発生し、皮膜を破壊することなくピンホール探知ができるよう、本器は機能上、構造上に色々な研究・工夫がされています。

　 仕様

方式	低周波高電圧パルス放電式
探知電圧	1～7KV（波高値）
電源	内蔵NiMH(ニッケル水素)電池（バッテリーチェック機能付き）
充電電源	AC100V～240V、50／60Hz、100VA
使用時間	約10.5時間（最大出力電圧時）
警報方式	ランプ、ブザー
対象塗膜厚さ	1mm以下
使用温度範囲	0～40℃（結露しないこと）
寸法	370（W）×190（H）× 150（D）mm
重量	3.9kg

　 構成品

標準構成品	本体(ベルト付)(TRC-70B 内蔵バッテリー式)、電源コード、安全スイッチ、PC鋼線用プローブ(コード付)、PC鋼線用アース板(コード付)、PC鋼線用円筒ブラシ、ソフトケース、収納ケース、取扱説明書