ノイズハイロガー 3145(日置電機)
アース線・通信線・電源線の電流ノイズをスペクトラム表示
周波数帯域別の電流ノイズレベルをスペクトラム表示&ロギング。電流クランプセンサで手軽に計測、単発ノイズ、 サージノイズも捕捉。測定データは内部メモリ&PCカードに保存、長期測定可能。LAN対応によりPCで遠隔計測、 警報時のE-mail発信可能。
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機種名 |
ノイズハイロガー |
型番 |
3145 |
メーカー名 |
日置電機 |
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特長
・周波数帯域別の電流ノイズレベルをスペクトラム表示&ロギング
・電流クランプセンサで手軽に計測、単発ノイズ、サージサイズ補足
・測定データは内部メモリ&PCカードに保存、長期測定可能
・LAN対応によりPCで遠隔計測、警報時のE-mail発信可能
■伝導性ノイズの測定に最適な測定周波数帯域
3145では10kHz~100MHz、3144では500Hz~30MHz のノイズを同時に測定しているので、広範囲のノイズを一度に確認できます。
■クランプ式ノイズセンサ(非接触)
非接触、アースフリー(9754)でノイズが検出できます。非接触だからプロービングによる通信障害や感電・短絡事故の心配がなく、活線状態で簡単に、安心して使用できます。
クランプオンノイズセンサ9754 でノイズ電流を、クランプオン電圧センサ9741 でノイズ電圧を検出します。通信線、電源線、アース線をクランプするだけでノイズを測定できます。(クランプオン電圧センサ9741 は接地が必要です)
■アース線のノイズも簡単に測定できます
アース線はその長さと周波数に比例したインピーダンスをもちます。
アース線にノイズ電流が流れるとノイズ電圧が発生して、電子機器の電位が揺さぶられノイズ障害の原因となります。
3145と9754を用いると非接触で簡単にアース線のノイズ電流レベルと周波数が確認できます。
■単発ノイズを確実に捉えます
ピーク検出機能により雷サージや開閉サージ、静電気放電ノイズなどの単発ノイズも取り逃しません。(3145)
スペクトラムアナライザでは測定帯域内を周波数掃引するため、単発ノイズを確実に捉えることができません。
FFT解析機能ではディジタルオシロのFFT解析機能では、デッドタイムに発生した単発ノイズの解析ができません。
3145は、時間とともに周波数やレベルが変動するノイズや、サージのような単発ノイズの測定に適したノイズ測定専用器です。
■モニタ計測…ノイズレベルの瞬時値をバーグラフ表示
3145 は10kHz から100MHz 帯域のノイズを7つの周波数帯に分離して、各周波数帯域の電流レベルをバーグラフ表示します。更新間隔は100ms。信号ラインをクランプして、すぐにノイズ測定を開始できます。
■ロギング計測…ノイズレベルの時間変化を記録
7つの周波数帯域で分離したノイズレベルの時間変化を本体内部メモリへ記録します。ロギングしたデータを解析することにより、長期的、周期的なノイズレベルの把握、ノイズ発生時刻などの調査ができます。
記録間隔は1 秒~ 60 秒で設定可能。記録間隔内に発生したノイズレベルのピーク値を記録します。
〇ロギング計測
測定データはPC カードに自動保存できます。1GB までの大容量PC カードが使えますので、長期の連続記録が可能です。またPC カードへ保存したデータは、付属のパソコンソフトウェア(DATA VIEWER for 3145)で解析できます。
〇動作時、バッテリへの充電が可能(バッテリパック9447 使用時)
測定中でも充電が可能です。長期間の測定・記録中における不意の停電時に、バッテリ動作で測定を継続します。長期測定での信頼性が大幅に向上します。
■警報機能…ノイズレベルが設定したしきい値を超えると警報音でお知らせします。
・通常時の電流レベルをしきい値として設定しておけば、ノイズの発生がすぐにわかります。
・ロギング測定では警報発生の日時を記録します。時々しか発生しないノイズ障害の日時がわかります。
・メール通知機能を使えば、遠隔地でノイズ障害が起きて警報が発生した時に、事務所のPC や携帯電話で知ることができます。
※ LAN 等のネットワーク環境が必要です
■通信機能…遠隔操作(HTTP サーバによる遠隔測定)
IE 等のインターネットブラウザで本器の設定、データ取得、画面監視ができます。
・遠隔操作
・FTPによるデータ取得
・測定の開始と停止
・現在値表示
・メモリ内データ取得
・コメント設定
■通信機能…E-Mail によるメール送信
測定停止、警報発生、停電復帰、内部メモリフル、PC カードフルが発生したとき、ネットワーク内または遠隔地のパソコンなどにメールを送信することができます。送信先は3アドレス登録できます。
モニタ機能を使用したノイズ測定例
パソコンが誤動作する原因を調査するため、ノイズハイロガー3145 でLAN ケーブルに流れるノイズ電流を測定します。
LANケーブルをクランプオンノイズセンサ9754でクランプして3145 でモニタ表示します。
ノイズ対策部品を取り付けて再度、ノイズ電流レベルを3145 のモニタ表示で確認します。
よくある質問
Q:計測前の注意点などはありますか?
A:
直径 20mmまで対応可能です。
仕様
入力部 |
BNC入力端子 (最大入力電圧5V peak), 5kHz~100MHz (-3dB)
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測定レンジ |
電流:200 mA/2 A/20 A (9754使用時)
電圧:10mV, 100mV, 1V
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BPF周波数帯域 |
中心周波数:15k, 70k, 250k, 1M, 5M, 20M, 60MHz のBPFで7 帯域に分離 (固定), 各周波数レンジのピーク値を測定
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モニタ機能 |
各周波数レンジのPeak to Peak値をリアルタイムでレベルメータ表示, データ更新100ms
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ロギング機能 |
設定した記録間隔ごとに各周波数の最大値を内部メモリまたはPCカードに保存(内部メモリ時: 1sで16日~1minで2.5年)
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記録間隔 |
1, 2, 5, 10, 20, 30, 60秒
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機能 |
時系列グラフ表示, 警報機能, イベントマーク機能, 外部トリガ機能
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インタフェース |
LAN, RS-232C
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電源 |
ACアダプタ9418-15 (定格電源電圧AC100 ~240 V, 50/60 Hz, 30 VA max.), バッテリパック9447, 連続使用時間 1h (20 VA max.)
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寸法・質量 |
203W × 170H × 52Dmm, 1.2kg
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構成品
標準構成品 |
本体 3145(バッテリーカバー付)、ACアダプタセット 9418-15(ACアダプタ、電源コード、接地アダプタ) 、 フェライトコア、クランプオンノイズセンサ(9754)、バッテリパック(9447)、CFカード(カードアダプタ付)
1G(本体に挿入済)、ストラップ、データ通信ソフト(CD-R)、収納ケース、取扱説明書(本体用、測定ガイド、クランプオンノイズセンサ用) |
※対応最新OS:Windows8