可視化用煙流線発生装置 FTK-70A(本田工業)
風洞実験による流線の可視化やPIV計測のシーディング粒子発生を目的とした煙流線発生装置
気流への追従性に優れ、レーザー光への反応が高く、手軽にメリハリの利いた可視化実験を実現できます。
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機種名 |
可視化用煙流線発生装置 |
型番 |
FTK-70A |
メーカー名 |
本田工業 |
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特長
- ・発生煙は常温で、気流流れに追従します。
- ・ホースにより、ノズルまで煙の圧送が可能です。
- ・水溶性発煙剤を用いており、べたつきがありません。
- ・発煙量、濃度はデジタル的に設定できます。
風流線の可視化やトレーサ粒子に最適!
風洞実験による流線の可視化やレーザ光を用いた気流画像解析測定時のトレーサ粒子を目的とした煙流線発生装置です。
発煙剤は水溶液で、煙は数分程度で気化蒸発してしまうため、循環風路でご使用頂いてもバックグラウンドの濃度レベルが上昇することはありません。
発生煙量、発煙濃度ともにデジタル設定で、簡単な操作性を有しています。
装置活用例
- ・風洞実験における試験体周辺の気流の可視化
- ・PIV(Particle Image Velocimetry)計測におけるトレーサ粒子
- ・設備周辺雰囲気の吸排気や換気設備の最適化の検証
- ・材料、製品等への冷却空気や乾燥空気の気流の観察
HD製煙発生装置のメリット
1.煙は常温であり、湯気やドライアイス煙のように自然対流をおこさず気流に追従し易い。滞留時間は約1分程度。
(煙が熱いと上にいき、逆に冷たいと下にしずんでいく。)
2.粒子径は約1μ以下でレーザー光との相性が良い(PIV計測等)
3.成分は水溶性グリコール液であり油性発煙剤に比べ、人体及び環境への影響は極めて低く、消防法や有機溶剤法規則に非該当。
4.高温蒸気仕様の煙発生装置はワーク等についた際に液化しベタツキが発生する。それにより後処理等が大変でありノズルが使えない。
常温仕様である本田工業製はノズルを使用可能。
可視化用流線装置/PIVシステム
- ・発生煙は常温で空気の流れに追従し、自然対流を起こしません。
- ・ホースによる煙の圧送が可能で、ノズルまで導煙ホースで導くことができます。
- ・水溶性グリコール系発煙剤を使用しているため、匂いはほとんどなく、害はありません。
- ・気体や液体の流れを専用のソフトウェアで計測・可視化できます。
- ・極小の流れの評価から数mのラージスケールの流体まで対応可能です。
- ・すべてが国産システムのため、カスタム対応が容易です。
よくある質問
コンプレッサーはどんなものを用意すればいいですか?
Answer!
供給圧縮空気:0.5~1.0MPa、70NL/min 以上、
清浄空気が出せるコンプレッサーであれば使用可能です。
仕様
発生煙量 |
10~70リットル/min |
連続発生時間 |
発煙剤500mlにて連続約1時間 |
ウオームアップ |
約4分 |
濃度設定 |
低/中/濃 3段階ステップ |
煙粒径 |
1μ以下 |
供給圧縮空気 |
0.5MPa以上、70リットル/min以上 |
電源 |
AC100V、50/60Hz、500W |
寸法 |
W260×D443×H490 |
重量 |
約17kg |
構成品
標準構成品 |
本体、発煙剤供給タンク、発煙剤ドレンタンク、発煙剤(1L)、圧縮空気ホース(10m)、排気ホース(Φ9mm×Φ15mm)(10m)、導煙ホース(Φ19mm×Φ26mm)(5m)、延長ホース(Φ12mm×Φ18mm)(5m)、延長ホース接続用カプラ、ノズル(支持部)、ノズル(先端部)大・中・小、取扱説明書、収納ケース |