デュロメータ GSD-719J-R / GSD-719K-R / GSD-720J-R / GSD-720K-R(テクロック)

デュロメータ GSD-719J-R / GSD-720J-R(テクロック)

国内外の様々な規格に対応したデュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)です。

 JIS K 6253(新JIS)対応のデュロメータです。中硬さ用のGSD-719J-R(タイプA)、GSD-719K-R(タイプA)、高硬さ用のGSD-720J-R(タイプD)、GSD-720K-R(タイプ D)をラインアップしています。

機種名 デュロメータ
型番 GSD-719J-R/GSD-719K-R/GSD-720J-R/GSD-720K-R
メーカー名 テクロック


特 長

 特長

○スタンド取付兼用・加圧面φ18mmデュロメータ
 測定スタンドに取り付けるタイプA及びタイプDデュロメータの加圧面直径がJISやISO規格で18mmと規定されました。
φ18mmGSD-719J-R(タイプA)、GSD-720J-R(タイプD)ともに、手押し測定用としても使用できます。

○GSD-719J-R(タイプA) / GSD-719K-R(タイプA)は旧JISのA形硬度計に比べ、1~2ポイント高い値を示す傾向があります。基本的には、反発力が弱いと低い値(やわらかい)、反発力が強いと高い値(かたい)により、タイプを分けています。
GSD-720J-R(タイプD) / GSD-720K-R(タイプD)は、GSD-719J-R(タイプA)/ GSD-719K-R(タイプA)による測定値が90以上の硬質ゴム用に適しています。GSD-719J-R(タイプA)/ GSD-719K-R(タイプA)は、一般ゴム・エラストマー・軟質プラスチックに適しています。

○エラストマーの硬さ測定に有効
 ピークホールド(最大値保持)機能の搭載モデル。緩和現象などにより最大値が読み取りにくいエラストマーの硬さ測定に有効です。


 デュロメータの機種選定について

デュロメータ(ゴム・プラスチック硬さ計)による測定値とは、加圧面と測定物を密着させたとき、デュロメータ内部にあるスプリングにより生じた加圧力で押針が測定物に変形を与えると同時に、測定物はこの力に対し反発力を発生します。
この両方の力が平衡状態になったときの押針の押し込み量が「硬さ」の値として指示されます。

反発力が弱いと低い値(やわらかい)、反発力が強いと高い値(かたい)となります。
デュロメータはスプリングの力や押針の形状などが異なる様々なタイプがあります。
これは測定物の持つ材料特性や表面形状の違いに対し“より高い感度で硬軟の程度を表すこと”を目的に、規格などで決められています。左図を参考に最適な機種選定を行ってください。

デュロメータの機種選定について


○デュロメータタイプ表


○GSD-719J-R (タイプA)/ GSD-719K-R(タイプA)

・一般ゴム・エラストマー・軟質プラスチック
・タイヤ
・ゴムロール
・ゴムホース
・D20未満の場合に使用
・中硬さエラストマー


○GSD-719J-R (タイプD) / GSD-720K-R(タイプD)

・硬質ゴム
・プラスチック
・エボナイト
・A90以上の場合に使用
・高硬さエラストマー


※弊社での取り扱いタイプでは、上記のものが測れます。その他の測定物に関しては、お問い合わせください。



 デュロメータによる硬さ測定について

①手押しの場合は、平らな面に置いた試料の平面に、両手で保持したデュロメータの加圧面を真上から一定速度で垂直に押し付け、密着後、各規格に規定された経過時間の値を「硬さ」としてください。
手押しによる硬さ測定は、デュロメータを真上から測定物に押し当て、加圧面を密着させて値を読み取ります。

手押しによる硬さ測定

②デュロメータをスタンドに取り付けて硬さ測定をする場合、測定速度(3.2mm/sec以下)や加圧荷重(タイプA、Eは1kgf、タイプDは 5kgf)及びタイプA、Dデュロメータの加圧面直径(Φ18mm)が公差も含め規定されています。
測定値の個人差を解消するため、デュロメータをスタンドに取り付けて硬さ測定することも規格に明記されています。


③試料の測定位置は試料の端から12mm以上内側、間隔は6mm以上。厚みは通常6mm以上、タイプEは10mm以上。

④試験環境は温度23±2度、湿度50±5%。5ヶ所の中央値あるいは平均値を測定値に採用し、タイプAで50を示した場合、「A50」と表記。
などと各規格に規定されています。

デュロメータをスタンドに取り付けて硬さ測定


  よくある質問

GSD-720J-RとGSD-720K-Rの違いは何ですか?

Answer!

GSD-720K-Rは、GSD-720J-Rの後継機種です。測定可能対象物もほとんど同じですが、上記掲載外も測定できる場合がございます。詳しくはお問合せください。


GSD-719J-RとGSD-719K-Rの違いは何ですか?

Answer!

GSD-719K-Rは、GSD-719J-Rの後継機種です。測定可能対象物もほとんど同じです。詳しくはお問合せください。



 オプション:手動タイプデュロメータスタンド GS-615

○手動タイプデュロメータスタンド
 デュロメータを取り付け、手動によりJISなどに規定されている荷重でゴムの硬さ測定が行えます。
 JIS規格による測定を行う場合は、スタンドに取り付けて行うことが推奨されています。

・カム式を採用し、使い易さとコストパフォーマンスを実現。
・デュロメータの押針(測定子)と試料との高い密着性を実現したアライメントユニットを搭載しました。



 仕様

○各タイプの仕様
型式 GSD-719J-R/ GSD-719K-R GSD-720J-R / GSD-720K-R
タイプ タイプAφ18mm
スタンド取付兼用型
タイプDφ18mm
スタンド取付兼用型
用途 一般ゴム(中硬さ用) 硬質ゴム(高硬さ用)
準拠規格 JIS K 6253, ISO 7619
ISO 868, ASTM D 2240
スプリング荷重値
0度-100度
550-8050mN(56.1-821.1gf) 0-44450mN(0-4533gf)
押針形状 先端直径0.79mm
35°円すい台形
先端R0.1mm
30°円すい形
押針高さ 2.50mm
質量 320g


 構成品

標準構成品 本体、取扱説明書、収納ケース

オ プ

 オプション品

オプション品 手動タイプデュロメータスタンド、1kg用重り、4kg用重り、収納ケース
※ご選択いただいた商品タイプによって、オプションがつけられない場合がありますので、詳しくはお問い合わせください