UCI式硬さ計 MIC10DL(日本ベーカーヒューズ)
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UCI方採用 ASTMA 1038準拠
UCI(超音波接触インピーダンス)法を採用した簡単、便利な硬さ計です。軽量・コンパクトなため、手軽に持ち運びができ、あらゆる場所で使用できます。また、オプションで小型のプローブのご用意しておりますので、ねじ・ボルトのような小型部品、大径ギアの歯底などの狭面部も簡単に測定可能です。
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機種名 |
UCI式硬さ計 |
型番 |
MIC10DL |
メーカー名 |
日本ベーカーヒューズ |
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|
特
長
特長
・ UCI法採用。
・ ASTMA 1038準拠。
・ 測定負荷 1N (HV0.1)~ 98N(HV10)。
・ 硬さスケールの自動換算。
・ 1回の測定値または連続測定の平均値を表示。
・ 測定条件と測定結果の保存が可能 。
・ 上下左右方向から測定可能。
・ 静圧荷重式で圧子の定期交換不要。
・ 上下限アラーム値の設定可能。
簡単操作、高精度 優れたデータ処理機能
機能性
MIC10では単一測定値と平均値表示の切り替えがボタンひとつで行えます。測定に失敗した場合には、データセットを中断することなく測定値を削除することができます。また、測定のしきい値
(上限・下限)を設定することができ、測定値がこの範囲を超えると警告音と画面表示で測定範囲を超えたことを知らせます。
MIC10の標準設定は鋼・低合金鋼ですが、他の材料を測定する場合も簡単に校正を行うことができます。
現場における試験方法の選択(UCI法とリバウンド法)
UCI法
UCI法では、様々な形状・大きさの比較的粒子の細かい材料の試験に適しています。HAZや鍛造品などのひずみ硬化の過程など、材料の性質や特性を高精度に見極めたい場合に使います。
リバウンド法
リバウンド法では、主に大きくて結晶組織が粗大な材料や鍛造物、鋳造品や比較的表面状態の粗い材料などに使用します。インパクトデバイスにある球状のタングステンカーバイドチップによって形成されたくぼみは、ビッカーズダイヤモンドのくぼみよりも大きくなります。
UCI法による硬さ試験とリバウンド法による硬さ試験の用途
用途 |
UCI法 |
リバウンド法 |
MIC10 |
DynaPOKECT DynaMIC |
金属材料など |
☆ |
☆☆ |
粒子の粗い材料(粗粒鋼) |
× |
☆☆ |
鋼またはアルミニウムの鋳造合金 |
○ |
☆☆ |
溶接部のHAZなど |
☆☆ |
× |
厚さ:20mm以上 |
☆☆ |
☆☆ |
厚さ:20mm以下 |
☆☆ |
× |
不均一な表面状態 |
× |
☆ |
薄いレイヤーなど |
☆☆ |
× |
測定のアクセスが困難な場所 |
☆☆ |
☆ |
☆☆:良く適している ☆:適している ○:場合によって適している ×:適さない |
逆に、UCI法プローブによって形成されるくぼみは比較的小さいため、溶接部の中でも特に、熱影響部「HAZ」の硬さ測定が可能です。
UCI法プローブとリバウンド法インパクトデバイスには、試験荷重や圧子の直径が異なるものや形状が異なる種類を多数用意しているため、用途に応じて適切な試験方法やプローブ、インパクトデバイスを選択することができます。例えば、DynaMICに適用できるインパクトデバイスは3種類あります。Dyna Dは、ほぼ全ての用途に使用することができます。DynaGは球状のタングステンカーバイドチップとなり、DynaDと比べて約9倍のインパクトエネルギーを持ち、鋳造品や鍛造品など、比較的不均質な表面に使用できます。
球状のタングステンカーバイドチップの磨耗を早めるほどの硬い材料(650HV/56HRC)には、ダイヤモンドチップ圧子を持つインパクトデバイスDynaEの使用をお勧めします。
よくある質問
Q:どれくらいの厚みのものから測定可能ですか?
A:細かな決まりはありませんが、メーカーで実績があるのは3mm以上の厚みの対象物とのことです。
ご不安な場合は、事前にご相談ください。
仕様
●UCI式硬さ計 MIC10DL用プローブ
型式 |
MIC-2101-A(モータープローブ) |
荷重 |
1N/0.1Kgf |
特長 |
圧痕の深さが最も浅い |
主な用途 |
スチールシリンダ上のクロム、メッキ、コーティング、焼入れ |
●本体
測定方法 |
UCI法 (ダイヤモンド角 136°) |
測定範囲 |
1.ビッカース硬さ:20~1740HV
2.ロックウェル硬さBスケール:41.0~105.0HRB
3.ロックウェル硬さCスケール:20.3~68.0HRC
4.ブリネル硬さ:76.0~618.0HB |
硬さ値の変換 |
HV、HB、HRC、HRB N/mm2(10kgf手動プローブ使用時)(DIN 50150、ASTM E 140 準拠) |
ディスプレイ |
4桁LCD(バックライト付き) |
動作温度 |
0~+40℃(プローブ接続時) |
電源 |
単3アルカリ電池×2 |
動作時間(バックライト不使用時) |
手動プローブ:約15時間 モータープローブ:約10時間 |
インターフェース |
RS-232C双方向 |
データロガー |
最大 1,800データ(内部メモリー) 最大 590データ(メモリーカード1枚) |
測定値表示 |
平均値、単一測定値 印刷時:単一測定値、最大値、最小値、平均値、最大・最小値の差、絶対/相対標準偏差 |
寸法 |
160(H)×70(W)×45(D)mm |
重量 |
約300g(電池含む) |
構成
構成品
標準構成品
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本体、プローブ(MIC-2101-A)、プローブケーブル、狭所用アタッチメント、テストブロックHRC55、取扱説明書(本体)、取扱説明書(簡易)、収納ケース、単3電池×2本 |