リバウンド式硬さ計 DynaPOCKET PLUS(日本ベーカーヒューズ)
ポータブル、簡単操作の硬さ計
DynaPOCKETはリバウンド方式のポケットサイズ高性能高度測定器です(ASTMA956準拠)。インパクトデバイスと表示部を一体化して軽量・コンパクトを実現しました。操作も簡単で平均値の測定やスケール換算もワンタッチで行なえます。
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機種名 |
リバウンド式硬さ計 |
型番 |
DynaPOCKET PLUS |
メーカー名 |
日本ベーカーヒューズ |
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特長
・リバウンド方式採用
・操作キー2つの簡単操作
・あらゆるインパクト方向に対応する自動補正機能(特許取得)
・1回の測定値または連続測定の平均値を表示可能
・見やすいLCDディスプレイ採用
・9つの材料グループの換算表搭載
・測定範囲 150~1000 HL, 75~1000 HV, 75~700 HB, 30~100 HS, 35~100 HRB,20~70 HRC, 250~2200 N/mm2(材料により異なる)
・測定精度(標準偏差)± 4 HL または800 HLで0.5 % (対比試験片の平均値に基づいた、5回の測定の平均値)
○最新技術を採用
●測定方法
リバウンド式の DynaPOCKET はインパクトボディが試料の方向に押し出される仕組みになっています。
インパクトボディが試料に当たる前に生じる信号と試料に当たって跳ね返る時に生じる信号の電圧比に基づいて硬さ値が算出されます。リバウンド法では精度や再現性の高い測定が可能です。
測定後すぐに表示部から測定値を読み取ることができます。この時、選択した硬さスケール (HL) と表示モード (平均値表示)も表示されます。
バッテリマークは使用電池の残量を表しています。
セットアップモードでは硬さスケール (SCAL) や材料グループ (MAt) などの設定が可能です。

●設定項目
測定値表示 (単一測定値/ 平均値)
硬さスケール変換表 (DIN 50150, ASTM E140, DynaPOCKET)
●操作性
材料グループDynaPOCKETでは9種類の材料グループから測定対象物に適合のものを選択でき、簡単に測定することができます。右記材料グループの記号が表示されて選択しやすくなっています。測定は極めて簡単で、測定値は即座に画面に表示されます。測定値は個々の測定の値を表示するか、一連の測定の平均値を表示するかを選択できます。

また、DynaPOCKET では下記の硬さスケールから選択して硬さ値の変換が可能です。
低合金・非合金鋼・鋳鋼を測定の場合はDIN 50 150、ASTM E 140に基づいた硬さスケールの変換が可能です。その他の材料については DynaPOCKET 独自の換算表を使用しています。
●変換テーブルの適用範囲
変換モード |
材料グループ |
HV |
HB |
HRB |
HRC |
HS |
N/mm2 |
DIN |
St |
80~1000 |
80~650 |
40~106 |
19~70 |
30~100 |
275~2200 |
ASTM |
St |
90~1000 |
90~560 |
52~106 |
19~70 |
30~100 |
300~2200 |
Dyna |
St |
75~1000 |
75~700 |
35~100 |
20~70 |
30~100 |
250~2200 |
ASt |
75~1000 |
- |
- |
20~70 |
- |
- |
SSt |
75~1000 |
75~700 |
35~100 |
20~70 |
- |
- |
GCI |
- |
90~350 |
- |
- |
- |
- |
NCI |
- |
120~400 |
- |
- |
- |
- |
AL |
- |
20~180 |
- |
- |
- |
- |
BrS |
- |
40~180 |
10~85 |
- |
- |
- |
BrZ |
- |
45~320 |
10~95 |
- |
- |
- |
CU |
- |
45~320 |
- |
- |
- |
- |
※デフォルト設定スケールHL の測定範囲:150~1000
材料グループの記号は日本ベーカーヒューズ社独自のものです。
○大型対象物、橋梁・建築鉄骨溶接 HAZ 部等 現場での測定に最適
●携帯性
DynaPOCKETは現場での硬さ測定に適しています。軽量・コンパクトであるため構造上インパクトデバイスを当てにくい位置でも測定可能です。移動が困難な大型対象物や橋梁・建築鉄骨の溶接 HAZ 部の硬さ測定にも DynaPOCKET が活躍します。
●アプリケーション
リバウンド式の DynaPOCKET では鋼や鋳造品などの硬さ測定を行うことができます。 アプリケーション例
・大型、結晶組織が粗い材料 ・表面が不均質な鍛造品 ・各種鋳造品 ・材料判別 ・大型生産品 ・溶接 HAZ 部
現場における試験方法の選択(UCI法と
リバウンド法)
○UCI法
UCI法では、様々な形状・大きさの比較的粒子の細かい材料の試験に適しています。HAZや鍛造品などのひずみ硬化の過程など、材料の性質や特性を高精度に見極めたい場合に使います。
○リバウンド法
リバウンド法では、主に大きくて結晶組織が粗大な材料や鍛造物、鋳造品や比較的表面状態の粗い材料などに使用します。インパクトデバイスにある球状のタングステンカーバイドチップによって形成されたくぼみは、ビッカーズダイヤモンドのくぼみよりも大きくなります。
●UCI法による硬さ試験とリバウンド法による硬さ試験の用途
用途 |
UCI法 |
リバウンド法 |
MIC10 |
DynaPOKECT DynaMIC |
金属材料など |
☆ |
☆☆ |
粒子の粗い材料(粗粒鋼) |
× |
☆☆ |
鋼またはアルミニウムの鋳造合金 |
○ |
☆☆ |
溶接部のHAZなど |
☆☆ |
× |
厚さ:20mm以上 |
☆☆ |
☆☆ |
厚さ:20mm以下 |
☆☆ |
× |
不均一な表面状態 |
× |
☆ |
薄いレイヤーなど |
☆☆ |
× |
測定のアクセスが困難な場所 |
☆☆ |
☆ |
☆☆:良く適している ☆:適している ○:場合によって適している ×:適さない |
逆に、UCI法プローブによって形成されるくぼみは比較的小さいため、溶接部の中でも特に、熱影響部「HAZ」の硬さ測定が可能です。
UCI法プローブとリバウンド法インパクトデバイスには、試験荷重や圧子の直径が異なるものや形状が異なる種類を多数用意しているため、用途に応じて適切な試験方法やプローブ、インパクトデバイスを選択することができます。例えば、DynaMICに適用できるインパクトデバイスは3種類あります。DynaDは、ほぼ全ての用途に使用することができます。DynaGは球状のタングステンカーバイドチップとなり、DynaDと比べて約9倍のインパクトエネルギーを持ち、鋳造品や鍛造品など、比較的不均質な表面に使用できます。
球状のタングステンカーバイドチップの磨耗を早めるほどの硬い材料(650HV/56HRC)には、ダイヤモンドチップ圧子を持つインパクトデバイスDynaEの使用をお勧めします。
仕様
測定方法 |
リバウンド法 : リバウンドの位相速度(Rp)とインパクトの位相速度(Ip)との割合に基づいて 表示HL = 1000Rp/Ip |
測定荷重 |
インパクトエネルギー : 12Nmm2 (3mm球状超硬タングステンチップ) |
測定材料 |
鋳造品、鍛造品等 |
材料グループ |
鉄、工具鋼、ステンレス、鋳鉄、アルミ合金、真鍮、青銅等 |
測定値の変換 |
HL、HS、HV、HB、HRC、HRB、N/mm2 |
表示部 |
4桁LCD表示 |
電源 |
単4アルカリ乾電池×2本 |
寸法・重量 |
38mm×170mm・200g |
動作温度 |
-10~50℃ |
構成品
標準構成品 |
本体、テストブロックHLD760、アタッチメント、テストアタッチメント13.5mm、クリーニングブラシ、取扱説明書(本体)、取扱説明書(操作書)、収納ケース、単4電池×2本
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