ジャイロステーション GP1-2A(ソキア)

ジャイロステーション GP1-2A(ソキア)

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すぐに任意測線の方位角を得ることができるため、閉合差の現地概算にも容易に対応

 真北測定用ペンジュラスジャイロ(2軸方向自由)ユニットとトータルステーションSET3110からなり、トータルステーション部には、真北測定・計算プログラムを内蔵。力学的な性質の利用により、どんな時間・場所・天候でも真北測定作業が行われるばかりでなく、手簿・ストップウオッチ・電卓などの使用を一切不要にしました。サーベイヤーは、ジャイロの歳差運動を追尾・観測して、トータルステーションに接続されたキーボードSF10のキーを押すだけ。測定終了と同時に、方位角を上ディスプレイに、水平角を下ディスプレイに表示します。しかも、精度は標準偏差20″以内。

機種名 ジャイロステーション
型番 GP1-2A
メーカー名 ソキア


  特長

● 隊道・シールドの中心線測量
 隊道・シールドなどの掘削工事での坑内中心線測量は、設定精度の維持が極めて困難な長区間のトラバース測量(多角測量)になります。
 特にシールドの場合、立坑の短い基準中心線から出発するため、高い測角精度・移設精度が必要です。
 ジャイロステーションGP1-2Aなら、測距・測角はもちろん絶対的な方位基準をつねに高い精度で得ることができるので、経費のかかるチェックボーリングの本
 数を最小限に抑えた効率のよい中心線測量を行うことができます。


● 視通障害があるときの方向角の取り付け
 視通障害などにより、既知点における方向角の取付が困難な場合、天測やジャイロステーションによる方位角測定で、方向角の取付観測に代替することができま
 す。ジャイロステーションGP1-2Aによる観測は、天測と比較すると、雲の有無など天候に左右されず、天測暦や複雑な計算も必要ありません。
 また現場で、すぐに任意測線の方位角を得ることができるため、閉合差の現地概算にも容易に対応することができます。


● 日影計算のための真北測定
 都市および都市近郊の指定区域内の中高層建築物については、その建築物によってできる日影の条件からも高さが制限されており、建築申請時は「日影図」の添
 付を求められることが一般的です。
 この「日影」は、冬至日の真太陽時午前8時から午後4時を算定基準としており、計算・図面調整のためには精度の高い真北測定が必要です。
 ジャイロステーションGP1-2Aなら、雲の有無など天候に左右されやすい天測のような制約を一切受けず、計画通りの真北測定作業が行えます。



真北測定の原理とシンプルな操作方法

 GP1-2Aの真北測定は、吊られているジャイロが地球自転の影響を受けて、子午線を中心に歳差運動をするという力学的な性質を利用しています。
 ジャイロを起動させてから、15分以内にその測点を通る子午線の方向を知ることができ、測定方法には、「追尾測定」と「時間測定」の2種類があります。


● 追尾測定
 SET3110を水平に回転させて、GP1-2Aの指針の動き(プリセッション運動)を目盛の0付近で追尾します。指針が反転点に近づくと指針の動きは方向を変える
 前でゆっくりとなり、最後には止まります。この時点でSF10のキーを押すと、SET3110はそのときの水平角を読み込み記憶します。
 こうして連続した反転点2点以上を入力すれば、SF10のキー操作により、真北方向が求められます。反転点2点では短時間でおおよその真北方向(±3′以内)を、
 反転点3点以上では測定前に望遠鏡を概略の真北に向ければ、標準偏差20″の精度で真北を求められます。


● 時間測定
 追尾測定などによって、真北値が±20′以内で求められているときに有効な測定方法です。
 SET3110でその方向を視準・固定し、指針が目盛盤の範囲以内でプリセッションするように調整します。
 指針のR側とL側の振れ幅と0点通過の時点をSF10でキー入力すると、SET3110は視準方向の方位角シータを計算。標準偏差20″の精度で真北を求められます。



  よくある質問

釣り線の動きがおかしい。

Answer!

外部バッテリーの電圧が低下するときに、動きがおかしい現象があります。
一度電源を切りモーターを完全静止させてから、外部バッテリーを変更します。
釣り線が切れている場合は、交換してください。



指針が動かない

Answer!

トータルステーションの整準の確認と水平方向にトータルステーションをクランプして回し吸い付きを解消してください。




  仕様

● ジャイロステーション(GP1-2A)
測定精度 20″(標準偏差)
起動時間 約60秒
半周期(中緯度) 約3分
目盛幅 10′/1目盛
着脱精度 ±5″以内
寸法 φ145×200×416mm
重量 3.8kg
インバータ 入力:12VDC
出力:115V AC400Hz
寸法:130(W)×55(D)×240(H)mm
重量:約1.7kg
バッテリー(BDC7) 出力:12VDC/4Ah
使用時間:3時間(25℃)
寸法:140(W)×50(D)×250(H)mm
重量:約2.0kg
充電器(CDC7) 入力:100V AC 50/60Hz
出力:14.5VDC、350mA
充電時間:15時間
寸法:120×60×50mm

● トータルステーション部(SET3110)
望遠鏡(測距測角同軸、全周回転)
倍率 30×
正像
分解力 3″
合焦距離 1.0m
測距部
反射シートRS90N 1~100m
1素子反射プリズム 1~100m
3素子反射プリズム 1~2,500m
最小表示 0.001m
精度(D=測定距離) 【反射シートターゲット】±(4+3ppm×D)mm
【反射プリズム】±(2+2ppm×D)mm
測角部
方式 光電式インクリメンタルロータリーエンコーダ方式
最小表示単位 1″/5″
精度(DIN18723準拠) 3″
自動2軸水準補正機構 On(H&V/Vのみ)/Off選択可
補正範囲:±3′
その他
内部メモリー 約3,000点、ジョブファイル24
キーボード 英数10キー、正反両側配置
整準台 着脱式
寸法 ハンドル付き177(W)×165(D)×378(H)mm
重量 約6.0 kg(ハンドル・バッテリー付き)



  構成品

標準構成品 本体・クランプストッパー、インバーター、接続ケーブル(本体~インバータ~バッテリー) 、外部バッテリー、充電器、方位磁石、予備吊り線、キーボード、トータルステーション、バッテリー、急速充電器、収納ケース、取扱説明書、外部バッテリー(ケーブル付【収納ケース外】) 、外部バッテリー用充電器(収納ケース外)