メモリー電磁流向流速計 INFINITY-EM(JFEアドバンテック)

メモリー電磁流向流速計 INFINITY-EM(JFEアドバンテック)

容易な取り回し、高速データ転送、大記憶容量、使い勝手の良いソフトウェア

 高性能16ビットMCU制御でデータの記録はminiSDカードを採用したカード型内蔵記録方式の流速計です。流速だけでなく、流向方位、水温も測ります。

機種名 メモリー電磁流向流速計
型番 INFINITY-EM
メーカー名 JFEアドバンテック


  特長

容易な取り回し、高速データ転送

 INFINITYは、高性能16ビットMCUで制御され、記録媒体としてminiSDカードを有する内蔵記録方式計測器です。
 COMPACTシリーズではフラッシュメモリーが電子基板上に固定されていたため、観測プログラムの設定やデータの転送作業時に、測器自身をパソコンに直接
 接続する必要がありました。
 また、データ通信にはRS-232C を採用していたため、転送時間が遅いなどユーザー各位から改善要求が多数寄せられていました。
 新しいINFINITY は、これらの問題点を全て解決できる仕様となっています。観測設定は、USBを介してパソコンから直接入力するか、計測器から取り出した
 miniSDカード上にパソコンで設定を入力するかを選択することができます。
 また、USB、miniSDカードを使用することで、転送速度は格段に向上しました。
 この結果、現場環境を問わず、迅速、安全且つ容易な取り回しを可能にしました。



● 動作確認機能
 COMPACTシリーズでは、設定通り正常に計測開始されたかどうかを判断する手段がなく、観測者に少なからず不安感を与えていたと思われます。
 INFINITYは、観測開始を音で知らせる 「動作確認機能」を新たに搭載しました。



カメラ用リチウム電池を採用

  INFINITYは従来のコラム型リチウム電池の使用を止め、カメラ用リチウム電池(CR-V3)を採用しました。
  この電池はカメラショップや家電量販店で容易に入手可能です。
  モデルによって最大搭載電池数は異なりますが (2本、または、4本)、1本でも動作が可能な設計になって
  います。観測仕様に合わせて経済的な運用が可能になりました。



使い勝手の良いソフトウェア

 INFINITYの観測制御ソフトウェアは、現場観測者からのご意見を組み込み、使い勝手の良いソフトウェアとして再構築しました。
 例えば、観測インターバル設定は、0.1秒から6,000秒の範囲で選択が可能となり、より細密な観測計画が立てられるようになりました。



  よくある質問

測定している感知範囲はどれくらいでしょうか?

Answer!

センサーを中心に、φ126㎜がおおよその感知範囲になります。



感知範囲内に鉄の棒や板があるのですが、測定に影響はありますか?

Answer!

あります。流体以外は感知範囲内に入れないでください。
測定値が異常値を出してしまい、うまく測定できません。




  仕様

センサータイプ 【流速】 2軸電磁誘導方式
【方位】ホール素子
【水温】サーミスタ
測定範囲 【流速】 0~±500cm/sec
【方位】0~360°
【水温】-5~45℃
分解能 【流速】0.02cm/sec
【方位】0.01°
【水温】0.001℃
精度 【流速】±1cm/secまたは±2%
【方位】±2°
【水温】±0.02℃
消費電流 90mA
データ容量 約850万データ(6ch、標準512MB時)
電源/容量 CR-V3型リチウム電池/3.3Ah(最大2個使用可)
ケース材質 チタン2種
耐圧性能 1,000m水深相当
引張強度 約2kN(200kg相当)
寸法 φ42mm(フランジ部φ54mm)×450mm
重量 空中重量1kg、水中重量0.6kg



  構成品

標準構成品 本体(INFINITY-EM)、miniSDカード(本体挿入済み)、USBケーブル(本体~PC用)、結露防止用窒素ガス缶、通信処理ソフト(CD)、データ処理ソフト(CD)、六角レンチ、予備六角穴付ボルト×4、電池押え用予備ネジ、Oリング、シリコングリス、専用ケース、本体取扱説明書、通信処理ソフト用取扱説明書、データ処理ソフト用取扱説明書
 ※対応最新OS:Windows7