ポケット残留塩素計 58700-00(ハック社)
簡単操作で測定精度を重視、持ち運び自由自在のポケットタイプ
大きくて見やすいデジタル表示で、イオン電極法を用いた、塩化物イオンを測定する塩素計です。
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機種名 |
ポケット残留塩素計 |
型番 |
58700-00 |
メーカー名 |
ハック社 |
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特長
- ・デジタル直読。
- ・高精度。
- ・持ち運び自由自在のポケットタイプ。
- ・遊離塩素と全塩素をDPD法により測定。
- ・使い勝手と測定精度を重視される方にお薦め。
- ・簡単操作。すべての操作は3つのキ-でOK!
用途
スイミングプール・飲料水・冷却水・水道・浴槽など。
塩素-Chloride・Chlorine-とは
水道水やプールなど消毒に使われる物質で、自然界の水の中には存在しません。コレラ菌が水道を伝って流行したヨーロッパでまず普及しました。
安全な水を供給するため、水道やプールには残留塩素が含まれていることが法律で義務づけられています。
残留塩素とは
水中に残留するすべての有効塩素のことで、遊離残留塩素と結合残留塩素があります。全残留塩素とも呼びます。(全残留塩素=遊離残留塩素+結合残留塩素)
なお、単なる塩化物イオン(Cl-)とは異なります。
遊離残留塩素とは
塩素(Cl2)、次亜塩素酸(HClO)、次亜塩素酸イオン(ClO-)のことです。
これらの存在状態は、水のpH値によって変化し、pH4以下では次亜塩素酸が減少する反面塩素が徐々に増加し、逆にpH5以上では次亜塩素酸が減少する反面次
亜塩素酸イオンが徐々に増加します。
いずれも強い殺菌力を有するため、遊離残留塩素濃度は殺菌力の指標として用いられます。
結合残留塩素とは
モノクロラミン(NH2Cl)、ジクロラミン(NHCl2)、トリクロラミン(NCl3)などの窒素と結合した塩素のことで水にアンモニアなどが含まれていると塩素
消毒剤とアンモニアが反応して生成します。
クロラミンにも弱いながら殺菌力はありますが、殺菌力よりも汚れの指標として用いられます。
DPD法とは
残留塩素がジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)と反応して生じる桃赤色を、カラーチャートと比色、または、吸光度(波長511nm付近)を測定すること
で残留塩素の濃度を求める方法。
他にポーラログラフ法、シリンガルダジン法があります。
よくある質問
測定精度はどれくらいですか?
Answer!
精度塩素標準液を用意してキャリブレーション調整を行った場合、 5mg/Lに対して±0.2mg/Lの精度になります。
仕様
測定原理 |
吸光光度式 |
測定方法 |
DPD法 |
測定範囲 |
0.02~2.00mg/L、0.1~8.0mg/L |
最小読み取り値 |
0.1mg/L、0.01mg/L |
吸光度レンジ |
0~2.5Abs |
使用条件 |
0~+50℃、0~90%相対湿度 |
電源 |
単4形アルカリ乾電池×4本 |
表示 |
カスタムLCD |
測定対象 |
遊離残留塩素、全残留塩素 |
● 使用試薬
遊離塩素 |
0.02~2mg/L |
全塩素 |
0.02~2.00mg/L |
寸法 |
61×155×35mm |
重量 |
0.2kg |
構成品
標準構成品 |
本体、キャップ、キャップコード、ガラスサンプルセット×2、プラスチックサンプルセル×2、セルキャップ(ゴム・ネジ付)×各2、試薬パウダーピロー(遊離塩素用)×10、試薬パウダーピロー(全塩素用)×10、単4形乾電池×4、収納ケース、取扱説明書 |