水質総量規制対応簡易COD計。測定作業時間を大幅に短縮・高精度な測定します。化学的酸素要求量(COD)とは、水中の被酸化性物質が一定条件の下で、酸化剤によって酸化されるのに要する酸素量(O)をmg/Lで表したものです。一般にCODは水の有機物質による汚濁の指標として用いられます。湾(海洋)や湖沼などの閉鎖性水域の汚染の総合的な指標として測定される他、工場排水などの放流水の水質管理項目として測定されます。 |
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この方法は、定量する成分と急速に、しかも定量的に反応する物質を電解によって発生させ、
これと定量成分との間に化学的な二次反応を行わせて反応終点を電気的に求めます。
反応終点までに消費された電気量(電流×時間)から定量成分を測定します。
HC-607型におけるCOD値の測定は、あらかじめ定量過剰に加えた過マンガン酸カリウムと試
料水中に存在する有機物質を、充分加熱反応させた後、残存する過マンガン酸カリウムを定量
滴定法により測定します。
試薬B液中のFe3+は電極によってFe2+に還元され、残存する過マンガン酸カリウムと反応し
ます。
電解は過マンガン酸カリウムが消滅するまで続けられ、反応終点は指示電極によって検出され
メーターの動作を止めます。この時消費された電気量から残存する過マンガン酸カリウムが定
量され、COD値(mg/L)として表示されます。
型式 | HC-607 |
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測定原理 | 電量滴定法 |
測定方法 | 酸性法・重クロム酸法(オプション) JIS K-0101、K-0102に準拠 |
終点検出法 | 電位差法(2次微分法) |
測定レンジ | 10、20、40、100、200、400、1000mg/L 7レンジ SET:0~2000mg/Lで任意設定 |
繰り返し再現法 | ±2%FS(酸性法) |
最小読み取り | 0.01mg/L(0~10レンジにおいて) |
表示器 | 16桁2行液晶表示(バックライト付) |
測定終了 | 電解自動停止ブザーによる報知 |
酸化時間計測 | デジタルタイマー0~9分59秒 |
酸化終了 | ブザーによる報知 |
演算機能 | Y=aX+b換算、自動ゼロ調整、統計計算、測定結果正常値範囲の判定 |
換算式 | Y=aX+b
a=0.00~99.99 b=-999.99~999.99 |
エラー表示 | ブランクオーバー、タイムオーバー(終点なし)、電極ブロック接続不良、測定結果正常値範囲の判定 |
外部出力 | RS-232C 1ポート標準装備 (ホスト出力/プリンター切替使用) |
寸法 | 310(W)×270(D)×300(H)mm |
質量 | 約5kg |
電源 | AC100V50/60Hz |
消費電力 | 約100VA |
標準構成品 | 本体(HC-607)(電源コード、接地アダプタ付属)、電極ホルダ、指示電極(PTW-341)、電解電極(TPT-341)、試薬(A液(100ml)、B液(500ml))、トールビーカー(100ml)、ビーカーガイド、専用ヒーター(電源コード付)、セーフティーバンド、過熱防止用プレート、マイクロピペット(アダプタ付)(1ml、10ml)、時計皿(60φ)、金剛砂(25g)、塩ビ棒、予備ヒューズ/コネクタカバー(2A)、プリンター(Printy3)(ACアダプタ/コード付)、プリンター取付金具、接続コード(本体・プリンター接続用)、取扱説明書 |
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