油分濃度計 OCMA-505-H（堀場製作所）

　 特長

• ・排液・環境水などに含まれる油分濃度を最短で測定
• ・届いてすぐ測定に取り掛かれる、フレスコ等備品が全てセット
• ・試料水を注入後、ボタンをひとつ押すだけのワンタッチ操作
• ・カラーグラフィック液晶、抽出槽のバックライトを採用
• ・揮発性が低い油分抽出溶媒を開発したことにより、環境負荷の低減を実現

抽出方法

　測定サンプルの油分を揮発性がほとんどない油分抽出溶媒（H-519)に
　抽出し、赤外線分析計でその油分量を測定。
　蒸発ロスの低減により環境負荷の低減に加え、ランニングコストも削減
　できます。

使い方手順

　スタートボタンを押すだけで簡単に短時間測定。ノルマルヘキサン法と比較し、大幅な測定時間の削減が可能です。
　※暖機・校正・共洗いなどの時間を除く。


● 約3分の簡単・スピード測定

分離状態を観察しやすいバックライト搭載

　従来ではタンクの中が暗く、分離状態が観察しにくいという点がありました。
　OCMA-505-Hでは測定開始とともにバックライトが点灯し、一目でわかる親切設計。抽出時間の設定が簡単になりました。

校正の際も安心のASTM機能

　OCMA-505-HはASTM D7066-4に準拠しています。ASTM D7066-4は油分濃度測定についてのアメリカの規格です。
　従来の校正方法に加えて、ASTM D7066-4に準拠した校正方法を選択することが可能になりました。
　※ASTM International （旧称：American Society for Testing and Materials 米国試験材料協会）

　 寸法

　 用途

● 工場排水
　最終放流水の監視に。油分分離装置導入後の水質分析に活躍。


● バラスト水・ビルジ
　船舶からの排水監視に。運転中に漏出する燃料油や潤滑油を含む廃油の排出量の調査に活躍。


● 自動車整備工場・ガソリンスタンド
　周囲の水質監視に。油臭や油膜では判断し辛い環境の水質調査に。


● その他
　環境基準に基づいた環境水質調査。石油精製場などの詩集放流監視に。事故発生時の油分拡散調査に。

  　仕様

測定方式	溶媒抽出-非分散赤外線吸収分析法
測定対象	試料水から油分抽出溶媒に抽出され波長3.4～3.5μm付近に赤外線吸収を示す物質
測定レンジ	0～200mg/L
表示分解能	0～99.9mg/L：0.1mg/L 100～200mg/L：1mg/L
再現性	0～9.9mg/L：±0.3mg/L 10.0～99.9mg/L：±2.1mg/L 100～200mg/L：±5mg/L
表示方式	3.5インチ　320×240ドット バックライト付 カラーグラフィックLCD
校正方法	ゼロ、スパン校正：液注入後、自動または手動校正
試料水採取量	2：1(試料：油分抽出溶媒)
抽出溶媒	H-519 ※H-519以外の油分抽出溶媒は使用しないでください。
抽出溶媒所要量	8mL (10mLでも測定可能)
抽出方法	分析部に付属の抽出機能による
周囲温度	0～40 ℃(結露なきこと)
電源	AC 100V～240V ± 10% 50/60Hz
消費電力	AC 100V時：約60VA、AC 240V時：約90VA
外形寸法	本体：350(H)×200(W)×305(D) mm ケース：400(H)×640(W)×410(D) mm
質量	本体：約7kg 総重量（ケース含む）：19kg
外部出力	USBメモリへ出力
測定フロー	液注入後、自動測定(自動切換シーケンス)および手動測定
その他	300件のデータメモリ機能　 自己判別機能 測定安定値表示機能 時計機能 攪拌槽バックライト付 単位換算機能 ASTM D7066-4準拠 濃度補正機能

　※取扱説明書上に測定時に塩酸を滴下する記載が頻繁にありますが、なくても測定は可能です。
　　有機物が多い試料に関しては、塩酸を滴下することで、成分の分離が促され、測定結果が出やすくなります。
　　（弊社では用意しておりませんので、必要な場合はご自身でご用意ください。）

　 構成品

標準構成品	本体、ポリビーカー200ml×2、メスフラスコ、漏斗、濾紙×5枚、マイクロシリンジ、シリンジ×2、（溶媒液用・試料用）、H-519×新品1本、N-トリデカン、取扱説明書、電源ケーブル、ケース